大成の見どころ


九曜堂 九曜堂

元和元年、直清公が大成城と荏原城の戦没者を供養して創建したものと伝えられている。
お堂の紋章に直清公が後嗣となった 荏原城主平岡家の九曜の紋が刻まれている事から「九曜堂」と呼ばれている。
また長岡会長は、ここからの夕日の眺めが美しいので「彩雲堂」とも名付けている。
境内にある大銀杏は、みごとな山里の秋を演出してくれる。


露口堂 露口堂

中川家の家来露口清左衛門橘吉昌を祀る、清左衛門が大野ヶ原の陣で激戦中に刀が折れ、 戦死したので、 祈願成就のとき、お礼に木刀を納める習俗がつづいている。
また、勝運があがるというので、出征兵士や賭け事、訴訟のとき墓を削り護符とする慣わしがある。
この堂を「刀塚」ともいう、それは源直清公が露口清左衛門の壮烈な最期を悼み、 遠祖源頼光公が大江山で酒呑童子の首を刎ねたという、伝来の名刀「鬼切丸」を副葬した と伝えられているからである。


白雲荘 白雲荘

白雲荘は、明治35年に建築した家である。用材はすべて山栗を使用しており、 90年余りを経た現在でも、寸分の狂いもない。
白雲荘の屋号は座敷に掲げる、旧藩主久松定武翁の「白雲一片心」の揮毫に因るもので ある。


大成の風穴群 大成の風穴群

大成から約1.3キロにある風穴は、冷風穴と温風穴があり、冷風穴は冷たい空気を、温風穴は暖かい空気を年中地下から噴出している。
これらの奇穴がこのあたり一帯3万平方メートルの地区に群在している。
冷風穴は夏でもその噴出し口では氷点を上がらず、雪も凍りも解けることはない。
また、温風穴では厳冬のさなか木の芽が吹き出るほどある。